【30代から始める簿記】第四回「掛取引」

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さて、ここまで色々な決まりについて書いてきました。左と右に分ける事。分け方に決まりがある事。

まだまだいろんなことがありますが、とにかく仕訳を確実に行うことです。簿記3級においては、それが全てと言っても過言ではないと思います。

様々な形の仕訳を理解していきましょう。

仕入の仕訳

例題:○○商店は、得意先△△商店から商品を120円で仕入れ、代金は現金で支払った。

前回とは異なるパターンです。

まず、商品を「仕入れ」ています。120円で仕入れたので、「仕入」という「費用」の科目で表します。

仕入120/

そしてその仕入代金を現金で支払っています。「現金」

という「資産」

「減った」ので、定位置の、つまり貸方へ書きます。

答え:仕入120/現金120

これで完成です。現金は資産なので定位置は左ですが、減った場合は反対へ書きます。定位置へ、「マイナスいくら」と書きそうにも思えますが、違うんです。反対側へ表示することによって、マイナスを表すのです。

代金は、掛けとした

例題:○○商店は、商品を250円で売上げ、代金は掛けとした。

こんな場合もあります。独特の表現だと思いますが「掛け」というものがあります。「かけ」と読みます。

「ツケ」みたいなものです。要は代金をすぐに払わず、後でまとめて支払う、といった場合に使われます。

コンビニなどで、個人のお客さんに相手に急にそんな売り方はしないでしょうが、頻繁に取引のある相手、例えばパン工場が、作ったパンを売ってくれるスーパーなどに納品する場合などです。数も大量なら金額も大きいですし、その1回で取引が終了するわけでもないと思います。月ごと日ごとに数量も指定があるかもしれないですし、売れ残りを清算する必要もあると思います。信頼関係も関係してくるところだと思いますが、とにかく毎回毎回現金を支払ったり受け取ったりする方法にそぐわない取引の場合に、「掛」という方法で取引をします。簿記試験では非常によく出ます。必ず覚えましょう。

では、先程の例題ですが、まずは何にせよ、売上があったので、定位置へ仕訳します。

          /売上250

そして「掛」取引なので「売掛金」

という勘定科目を使います。

答え:売掛金250/売上250

売掛金は資産の勘定科目になります。「後でお金を支払ってもらえる権利」なので資産なのです。このように目には見えない「権利」も、簿記では資産であると考えて処理を行います。

では同じく買った場合の掛取引です。

例題:○○商店は△△商店から商品220円を仕入れ、代金は掛けとした。

答え:仕入220/買掛金220

となります。商品を仕入れたので借方へ仕入。

買った場合は「買掛金」

という勘定科目で表示します。「後で支払わないといけない義務」なので「負債」、=貸方へ表示します。

その会社のメインになる取引

また先で解説しますが、「仕入」「売上」は、その会社のメインの取引になるものの仕入や売上の時のみしか使えません。例えば、パン屋さんならパンの材料の仕入、パンの売上などです。

売り場で使うレジや製造用の機械、宣伝チラシを作るためのインクなどを購入した場合は、言い方によってはお店のために「仕入れた」といえるかもしれませんが、「仕入」という勘定科目は原則使いません。実務上はある程度会社の裁量によります。

会社が宝くじを買ったら当たって、全額お店の資金にしたとしても、お店の収益ではありますが、「売上」という勘定科目は使いません。同様に、仕入や売上を使わない取引の場合は、後で支払う・後で受け取る形にしたとしても買掛金売掛金は使いません

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