【30代から始める簿記】第三回「何が左で何が右??」

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前回は右と左に分ける仕訳について解説しました。

今回はじゃあどういうものが左に来て、どういうものが右に来るのか、というお話です。

資産・負債・純資産・費用・収益

「資産」「負債」「純資産」

「費用」「収益」


たくさん単語がならんでいます。この5つが何をどこに仕訳するのか、を決めています。ここはまず図で説明したいと思います。

この2つの図は常にイメージして下さい。「資産、負債、純資産」が同じ仲間です。同じく「費用、収益」が仲間です。

真ん中に線があり、左側と右側、つまり借方と貸方を表しています。資産と費用は左へ、負債と収益と純資産は右へ仕訳しなさいよ、という決まりがあります。

「定位置」という言葉で頭におくといいと思います。資産と費用は左が定位置、負債、収益、純資産は右が定位置、です。

貸借対照表・損益計算書

それぞれ左が定位置か右が定位置か別れていますが、なぜ「資産、負債、純資産」が仲間で、「費用、収益」が仲間なのでしょうか。

図の上にタイトルがついていますが、「貸借対照表」「損益計算書」というものがあります。資産と負債と純資産の集計を貸借対照表という表に、費用と収益を集計したものを損益計算書に表示します。
「財務諸表」というものの一つで、会社では「決算書」と呼んでいたりもします。

要は会社の成績表の様なものです。


貸借対照表=Balance Sheet

損益計算書=Profit & Loss statement

と英語では表記するらしいですが、英語名は覚える必要はありません。名前が長いのでB/S、P/L(ビーエス、ピーエル)と略して呼ぶことはあるので、それは覚えておいて下さい。


第一回で簿記は記録と書きましたが、仕訳を集計していくと、最終的にはこの2つの表に仕上がるのです。厳密に言えば集計した表形式のもの(=財務諸表)はもっとたくさんあるのですが、主なものはこの貸借対照表と損益計算書です。たくさんの仕訳を集計し、1年間を通して売上がいくらあったのか、会社の資産はどのぐらいあるのか、等様々なことが数字で一目で分かるようになっているのです。

いわゆる「株やってる人」は、この様な表を見てその会社の株を買うかどうかの参考にしています。つまり一般に公開される成績表の様なものです。その他この会社が銀行などにお金を借りたい場合、貸借対照表、損益計算書を提出して、お金を貸してくれるか、いくらまで貸してくれるかといったことの判断の参考になったりもします。非常に大事な表なのです。

ここで一つ注意点ですが、例えば「費用」や「収益」なんて言葉が登場しました。が、「経費」や「売上」「儲け」という言葉でも同じ意味に見えると思います。

同じ意味なのは間違いないですが、簿記ではこの「費用」や「収益」といった言葉で表します。「売上」は「収益」という大分類の中に含まれる、勘定科目の一つということです。

大分類として収益という枠組があって、その中にある、売上雑収入などという勘定科目を、取引によって使い分けて仕訳をしているのです。

この辺りは慣れるしかないので、まずは独特の用語「資産」「負債」「純資産」、「費用」「収益」の大分類を覚えて下さい。その上でこれからたくさん登場する勘定科目を覚えていって下さい。

では前回の例、「現金100/売上100」を思い出してみましょう。

「現金」という勘定科目は「資産」と決まっています。どの勘定科目が何になるのか、はこれまた慣れるしかありませんが、お金や土地やパソコン等、価値がありそうなものは「資産」。逆に借金等、マイナスなイメージのものは「負債」という、言葉どおりのイメージでつかんでいって下さい。

さて、現金資産でした。上の図を参照すると、資産は借方であり、つまり左です。その現金が100円増えたので、左側に「現金100」と仕訳する、という流れです。同時に「売上」も覚えましょう。
「費用」「収益」が仲間です。同じように費用が左、収益が右、です。
「売上」は「収益」の科目の一つです。なので売上が発生したのなら右側へ仕訳する、ということです。
これを組み合わせて
「商品が100円で売れて代金を現金で受け取った」

「現金100/売上100」
になるのです。

かなり雑ですが、今の現金100/売上100を貸借対照表、損益計算書に載せるとすると、こうなります。実際には期間中の合計を載せます。今は売上100しかない仮定で書いたのでこうなりますが、例えば売上100が5回、売上200が5回あったのなら、合計の売上1,500として損益計算書に載るということです。

この集計は四半期に1回行ったり、年に1回の総合計を出したりします。月ごとに行ったりもします。

イメージとして月毎に簡略化したBS、PLを作成、四半期にはもう少し詳細なものを作成、1年間で完璧なものを作成、という感じです。

よく決算という言葉を聞くと思いますが、会計上の決算は一部にこういう合計表を作成する業務が含まれるのです。

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